暗記するしかないという諦め、或いは、踏ん切り

数学や国語の読解などを除き、中学のテストは「暗記」しさえすれば高得点が望めます。また、最終的な目標である高校受験の時点では教科書に記載されていることの殆どを「記憶」しておかなければならないのですから、テストの機会を利用して、その範囲の内容の全てを「暗記」していけば受験勉強としての「記憶」の効率も良いのです。中学1年の1学期の中間テストの時に我が子に「100点目指せよ!」と声をかけていたお父さんの本意は、実は、このようなものでした。

しかし、そんなことを我が子は知りません。ですから、英語のテスト勉強中に私達(親)に「曜日は全部書けるようにしなくちゃいけないのかな?」なとど質問してきます。我が子にはテスト範囲の内容を「全てを覚える!」という気構えが弱いのです。

ここで、今までの私達(親)であれば「全部覚える事が当たり前!」と一蹴するところです。でも、今の私達(親)には我が子の質問の意図がよくわかります。「勉強をすることが苦手な個性」を備える子供、特に「書く事が苦手な個性」を備える子供にとって、書いて覚える「暗記」或いは「記憶」の作業は、大変な苦痛なのでしょう。また、自分が漢字や英単語を正確に覚えられないのではないか?と不安を感じているのでしょう。ですから「当たり前」というのは、少し可哀想なのです。

けれども、やはり、テスト勉強で「暗記」を避けて通ることはできません。早い段階で、我が子に「暗記するしかないという諦め、或いは、踏ん切り」を付けさせなければならないと思います。そして、全てを「暗記」して「記憶」するためには、我が子が「勉強するしかない」という事を「覚悟」するしかないのです。


我が子に「勉強するしかない」という覚悟を持たせるためには、どのようにすれば良いのでしょうか。それには、「成功体験」しかないのだと考えています。

 頑張って「暗記」>テストで好成績>成績の上昇>自信回復

このような一連のサイクルを何回か積み重ねて、「勉強すれば成果が出る」という事を体で感じることができれば、我が子はより正確な「暗記」と「記憶」を目指すことになるでしょう。そして、その時には、「覚悟」を持って、勉強に望むようになっているハズです。私達(親)は、この成功体験を、なんとしても期末試験で味合わせてあげたいと思いました。