「書き写しが苦手」という個性とは

「書き写しが苦手」という個性についてネットで検索してみると、多くのサイトがヒットしました。それらのサイトの中には「勉強のできない子供は書き写しができない」と指摘しているものもありました。我が子の現状を見ると「確かにそのとおり」であると納得してしまうのですが、その逆に「書き写しができない子供は勉強ができない」のではないのかなとも思いました。両者はニワトリとタマゴの関係にあるのかもしれませんが。

検索でヒットした多くのサイトは「発達障害(DD:Developmental Disorder)」に関係するものでした。これらのサイトを読み進めているうちに「書き写しが苦手」という個性に近いものとして「書字障害(ディスグラフィア:dysgraphia)」があるということを知りました。ディスグラフィアは「学習障害(LD:Learning Disabilities)の一つです。

また、これらのサイトを読み進めているうちに「DD」とされている行動様式の中に、我が子に当て嵌まるものが多々あることが分かりました。そういえば、昔から我が子の行動様式には少し人とは異なるところがあって、折に触れて、私(私達)は、「DDかしら?」と少し冗談めかして疑っていました。

我が子は、勉強ができないので書き写しができないのか、LDなので書き写しができないのか、今のところ判断できません。しかし、いずれにしても、双方の可能性を考えながら、我が子をサポートしていくしかなさそうです。


以下は、「発達障害(DD)」、「学習障害(LD」の定義です。

発達障害」は、発達障害者支援法に「自閉症アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害学習障害注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されています。」
文部科学省発達障害とは:文部科学省)

学習障害」は、平成11年7月の「学習障害児に対する指導について(報告)」において、「基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。」と定義されています。
文部科学省主な発達障害の定義について:文部科学省