我が子は図形や空間の認識力が弱のではないのか?

技術のテストで出題されたキャビネット図とは、立体の正面図から斜め後方45°に延びるガイド線を引き、奥行き方向の長さを1/2として描いていけばよいのです。私達(親)にとってみれば、何でもないような作図ですが、我が子には難しいのです。立体に凹部が形成されていると、もう、どのように描いていいのかが分からないようです。

そうです。我が子は作図が苦手なのです。それに加えて、図形や空間の認識力が弱いように思われます。頭の中で立体をぐるぐると回転させてみることができないようなのです。


図形や空間の認識力と関係があるのかどうか判りませんが、我が子には、苦い思い出があります。小学校の6年生の頃に学校でジグゾーパズルを作成したのですが、我が子はクラスで一人だけ、このパズルを期限内に完成させることができなかったのです。
ジグゾーパズル作成の課題は、長方形の1枚の板を適当な形の複数の板片(ピース)に切断し、各板片(ピース)に絵を描き、さらに各板片(ピース)を元の板状に並べたときに、全体で一つの絵となるようにするというものでした。どうやら、我が子は、板を切断した後に、複数の板片(ピース)のうちの1枚の表裏を逆にしてしまったようです。そして、その板片(ピース)の裏面に絵を描いたようなのです。その後、我が子はその板片(ピース)を嵌め合わせることができなくなり、自分のジグゾーパズルを完成させることができなくなりました。また、その事を最後まで誰にも相談できず、とうとう期限が過ぎて未完成となったのでした。その課題が出された頃に我が子は病気で何日も学校を休んでしまっていたので、周りに追いつくことができなかったという事情もあったのだと思います。しかし、我が子は、嵌め合わせることができなかった板片(ピース)の表裏が逆転しているということを、最後まで分からなかったのです。


時間を少し未来に先回りして書きますと、図形や空間の認識力が弱い場合には、中学1年の3学期に行われる「空間図形」の単元を理解することが容易ではありません。例えば、「直方体などの展開図からねじれの位置にある辺を探す問題」、「1本の線に対して平行な線、平行な面、直交する線、直交する面を探す問題」、「円柱の外周面に沿って引いた直線が展開図にどのように現われるのかを書く問題」などこの単元には、我が子にとっての難問が山積です。そのときには、私達(親)は、実際に展開図を作ったり、模型を使ったりして、何度も何度も繰り返して我が子に教えました。そこまでしてやっと少し分かるようになりましたが、もっと早くから対処できていればと反省しました。