インターネット依存の始まり

私達(親)は我が子にゲーム機を買い与えていません。お父さんは元々はコンピューターサイエンス畑の人なのでゲーム機のようなガジェットに興味がないというわけではないのですが、ゲーム機を購入することには終始反対してしました。お父さんが反対する理由は「ゲームをする時間があるのなら、何か他のことをしたらいいのでは?」という簡単なものでした。

そんな我が家でしたが、我が子が小学校6年生のときのクリスマスにipad2(WiFiモデル)を買い与えました(正確には我が子が半額、私達(親)が半額を出費して購入して、我が子の所有物としました)。お父さんが購入に賛成した理由は「ipadは今までのPC(パソコン)やゲーム機とは異なる新しいメディアなので、少しでも早くリテラシーを身に付けた方が良いのでは?」というものでした。


購入直後からの我が子のipadの用途はもっぱら「なめこ栽培キット」というゲームでした。「新しいメディアのリテラシーをを身につける」などという崇高な期待はどこへやら、ゲーム機を購入したも同然の状態となりました。これが、中学1年の夏休みを過ぎた頃からはアイドルやアニメに関連する情報の検索や動画の閲覧へと変化しました。そして、2学期も中盤を過ぎると、どちらかというと奥手の我が子にも先輩や同級生を通じてイロイロな分野の情報が入っているようで、ちょっとした隙間時間にも興味のある話題を検索したり、動画の閲覧したり、ボーカロイドの楽曲を聴いています。TVよりもipad(インターネット)という感じです。こんなに上手に隙間時間を使えるのならば、それを勉強に生かして欲しいものだと苦笑いするほどです。


インターネットについては、自分から情報を発信しない、ネットの情報を鵜呑みにしない、おかしいと思うページを見ない、怪しいリンクを辿らない、などの簡単なルールだけで比較的自由に我が子の使用を許可していました。しかし、この頃になると、インターネットへの依存がだんだんと高くなるのが感じられました。インターネットに溢れている情報の殆どは何らかの意図を持って発信されているものですから、情報の意図や真偽や価値を判断する力が十分に養われる前にインターネットに依存するようになっては危険です。

そこで、私達(親)はipad2を子供部屋で使ってはいけないという新たなルールを作りました。すなわち、ダイニングやお父さんの部屋など、私達(親)の目が届く空間で使用するように約束させました。


新たなルールによって、我が子のインターネットの使用には、少しだけ歯止めがかかりました。しかし、リフォームでリビング(居間ですが)を作ってからは、私達(親)が食後にリビングでゆるゆると息抜きをするようになったのをいいことに、その間、我が子はインターネットを続けるようになりました。

私達(親)としては、平日は8時までに夕食を切り上げ、これと同時に我が子には宿題を始めて欲しいのですが・・・・・8時を過ぎてもインターネットです。どうしましょう。