「母親やめてもいいですか」を購入することができません

書評を読んで気になっていた本を乗り継ぎに利用した駅の本屋さんで立ち読みしてしまいました(立ち読みで・・ごめんなさい)。「母親やめてもいいですか」という本です。娘さんを広汎性発達障害と診断された女性の実体験に基づくお話です。

母親やめてもいいですか

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しかし、パラパラとページをめくっている途中で、苦しくなってしまい、読むのを止めました。フラッシュバックというのでしょうか。我が子がまだ保育園や小学校に通っていた頃の幾つかの場面が突然に断片的に蘇ってきたのです。

蘇ったのは、我が子と参加した工作教室で、隣の親子は「ここどうするの?」「こうすればいいんじゃない」「うまくできた!」「できるじゃん!」「やった!、やった!もっとやりたい」と楽しげに会話しているのに対して、私達親子にはこのような弾む会話が一切なかった場面。そのとき私には我が子がどのような気持ちで工作をやっているのか全く理解できませんでした。また、家族でどこかのリーゾートショッピングモールに出かけたときに、我が子の立ち振る舞いが、その優越的で都会的な雰囲気に全くそぐわなかった場面。そのとき私はその場から逃げたくなっていました。さらに、我が子の習い事の発表会で、同年代の子供達が自分の荷物を丁寧にバックに収納しているのに、我が子の荷物だけが散乱していた場面。習い事の先生に注意されたときに、無表情のままで反応のない我が子に先生のお怒りが増幅していった場面。そのとき私は本当にやるせない気持ちになっていました。

他にも、精一杯に語りかけても我が子から望むようなリアクションが得られず、寂しい気持ちになった場面。何度も、何度も、何度も、同じ事を繰り返し注意しても、毎日、毎日、毎日、我が子が同じ間違えを繰り返してしまい、絶望的な気持ちになった場面。大切なことについて、我が子が知らぬ顔でうそをついた場面。

これら場面の全ては、記憶の隅に追いやったはずの、昔のことなのですが。
(普段は、我が子との嬉しく楽しい場面ばかりを思い出しているんですが)

考えてみれば、中学1年最初のテストによって我が子の個性をお父さんと共に認識するまでの長い間、私は、我が子とどのように向き合えばよいのか、一人で悩んでいたのでした(何度もお父さんに相談してはいたのですが、長い間、問題の本質的な部分をお父さんと共有することができなかったのでした)。今はお父さんと2人で悩みを共有しているので、その分だけ心の負担は軽減されていますが。



上記の本ですが、購入しようか、どうしようか、何度も何度も迷っております。

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