我が子は部活動で自信を喪失していました。

同級生の中には中学校での出来事を逐一親に話しているお子さんもいるようですが、我が子はそれとは正反対です。昔から我が子は学校での出来事を私達(親)にあまり話しませんでした。

我が子の場合には、私達(親)が「今日は学校どうだった?」、「授業はどうだった?」、「部活は楽しかった?」、「誰々さんと話をした?」などとシツコク聞くと、やっと学内の様子を話し始めます。我が子を通して得られる学校内の情報が少ないので、私達(親)は、我が子の学内での生活がうまくいっているのかどうか、とても不安になります。


吹奏楽部のことも、私達(親)は、我が子からの情報ではなく、吹奏楽部のメンバーのお母さんからの伝聞で、部内の人間関係が変わりつつあることを把握していました。ですから、私達(親)は心配はしていたのです。同じパートの優秀な先輩が二人も抜けてしまった後に、我が子は今までと同様に演奏できているのか?、と。みんなと同じレベルで譜面を読むことができているのか?と。また、他の生徒と同じ習熟度で演奏が上達しているのか?、と。


・・・・・・・・・


我が子が「学校に行きたくない!」と言った理由は、前の日の合奏でみんなの足を引っ張ってしまったからのようでした。先生から同じところを何度もダメ出しされ、少しパニックになったようです。我が子は「皆に嫌われた。皆にバカにされる」と思い、学校に行けなくなっていました。


私達(親)は、我が子に、吹奏楽部のメンバーが毎日一緒に一生懸命に練習している仲間のことを簡単に嫌いになったりバカにしたりすることはあり得ない、と伝えました。また、我が子に、逆の立場だったら足を引っ張った子のことを嫌いになるの?と自問自答させました。また、先生は我が子が出来ると思って注意しているのだから、注意は期待の裏返しであると伝えました。そして、出来なかったことが出来るようになるのが上達することで、出来ないことは恥ずかしいことではないと伝えました。


我が子はいろんな意味で自信を喪失していたのでした。


我が子は、解決できない問題が発生したときに、周りの同級生にうまく頼ることができません。このため、ひとたび自信を喪失すると、落ち込んだ穴から、自力で抜け出すことが難しいのです。その日は、私達(親)の声かけでなんとか穴から抜け出せたのですが・・・・。


翌日、我が子は、学校に行くことができました。ちょど風邪が流行っており、欠席者も多く、前日の我が子の欠席は風邪によるものだと皆から認識されたようです。これは幸運でした。

そして、その日、我が子は、吹奏楽部の練習にも参加できました。吹奏楽部のメンバーには我が子の事をバカするような人は誰もいなかったそうです。逆に、「風邪大丈夫?」と声をかけられたそうで、我が子は、喜んでいました。



大事に至らず、私達(親)は、安堵しました。


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